AZ-COM丸和ホールディングス(9090)は、EC・低温食品・医薬物流を中心に全国269拠点を展開する総合物流グループ。
1973年の創業以来、M&Aと多角化によって事業基盤を拡大し、2026年3月期には新センター稼働などにより増収増益を見込む。
中期経営計画「2028」では、売上高2,800億円・経常利益200億円・ROE15%超を掲げ、環境変化に強い高収益企業への進化を目指している。
2025年07月03日に掲載されたAZ-COM丸和ホールディングス<9090>のレポート要約
元レポートは下記の通りです。
AZ-COM丸和ホールディングス<9090>レポートPDF
出典元:FISCO
AZ-COM丸和ホールディングス株式会社の事業展開と成長戦略
会社概要と主力事業
物流事業を主力とする多角化企業
AZ-COM丸和ホールディングス株式会社は、小売業に特化した大手顧客を抱える物流事業が主力である。
1973年に設立され、M&Aと事業の多角化により企業規模を拡大してきた。
同社グループは、EC物流、低温食品物流、医薬・医療物流の事業展開が特徴であり、輸配送事業と3PL事業に分かれており、グループ合計269拠点の物流ネットワークを有している。
業績動向と成長戦略
2025年3月期の業績概要と中長期目標
2025年3月期の業績では、売上高は前期比4.9%増の208,370百万円となり、営業利益は同20.8%減の10,969百万円という結果を残した。
一方、2026年3月期の連結業績では増収増益を見込んでおり、新設センターの稼働などが寄与する見通しが示されている。
また、「中期経営計画2028」において、環境変化に強い高収益企業づくりを掲げ、売上高280,000百万円、経常利益20,000百万円、ROE15%以上を目標に掲げている。
財務分析とカシューフロー
財務状況と今後の見通し
財務面では、自己資本比率は前期末比0.7ポイント上昇の41.7%と健全性は良好であるが、D/Eレシオは減少傾向にあり、流動比率は前期比で大幅に減少している。
キャッシュ・フロー面では、営業活動によるキャッシュ・フローが減少傾向にあり、投資活動と財務活動によるキャッシュ・フローもマイナスを記録している。
現金及び現金同等物の減少が見られる。しかし、2026年3月期は増収増益の見通しがあり、新拠点の取扱物量増加が期待されている。
株主還元策と成長戦略
配当政策と重点施策
株主還元面では、累進配当の方針に基づき、2026年3月期の1株当たり配当金は32.0円を予定しており、株主還元に積極的な姿勢を示している。
また、各事業ドメインにおける重点施策が示され、売上高の成長率を高める取り組みが明確化されている。
以上がAZ-COM丸和ホールディングス株式会社の事業展開と成長戦略に関する総括である。
同社は物流事業を軸にした多角化展開と、中長期の成長目標に向けた戦略を着実に推進していることが伺える。
■ この企業を含む【12.運輸・物流セクターまとめ】はこちら
12.運輸・物流セクター最新動向
無料で株価チャートや決算データ、アナリストコメントなどを確認でき、企業分析の精度を高められます。
松井証券「マーケットラボ」徹底ガイド|無料機能・使い方・米国株版・他社比較まで解説
ここから確認
松井証券の「マーケットラボ」は、銘柄分析・チャート・四季報・スクリーニングまでを無料で使える高機能ツールです。 本記事では、松井証券マーケットラボの使い方、機能一覧、米国株版との違い、そして他社ツールとの比較までを徹底解説。 初[…]