【企業分析レポート】アルトナー<2163>|業績・成長戦略・投資ポイントまとめ

DMM FX

2025年10月03日に掲載されたアルトナー<2163>のレポートを要約しました。

元レポートは下記の通りです。
アルトナー<2163>レポートPDF
出典元:FISCO

株式会社アルトナーの全体像と今後の展望

出演者

今回のレポートでは、株式会社アルトナーの代表取締役社長 関口 相三様、著名投資家 DAIBOUCHOUさん、そして株式会社フィスコのマーケットレポーター 高井ひろえが司会進行役を務めました。

冒頭のあいさつ

フィスコの高井ひろえが司会を務め、関口社長とDAIBOUCHOUさんの紹介を行いました。
関口社長は1983年にメイテックに入社し、アルトナーでのキャリアを築いてきました。DAIBOUCHOUさんは個人投資家として著名で、資産を大きく増やした実績を持っています。

企業説明

株式会社アルトナーは1962年に設立され、技術者派遣事業を中心にソフトウェア、電気・電子、機械の各分野で展開しています。
社名は「技術を広く捉えるアート」と「お客様の技術パートナー」の意味を込めた造語です。現在、従業員数は約1,500人、資本金は約2億3,800万円です。

人材採用と育成戦略

人材育成の重要性

アルトナーでは請負・受託プロジェクトに参加しながら人財を育成し、技術力の向上を図っています。OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)の活用が特に重要であり、これにより技術者の単価も上昇する見込みです。

優秀な人材の低コスト採用

優秀な人材を低コストで採用するための工夫として、エンジニアに良い仕事と教育環境を提供し、キャリアパスやスキルアッププランを整備しています。
ジョブ型雇用を導入し、自社内でのキャリアアップを促進する構造を構築しています。

離職率と改善策

離職率の現状

2025年1月期の全体の離職率は11.7%で、実質的な離職率は9.7%です。この数字は、同業他社の離職率12〜13%と比較しても低い水準です。
コロナ禍による影響もありましたが、現在は改善が見込まれています。

定着率向上のための取り組み

定着率を高めるための施策として、エンジニアのキャリアアップや処遇面の充実を図っており、定期的なコミュニケーションを通じてエンジニアのケアを行っています。

業界別の引き合いとリスク管理

現在の引き合いが強い業界

アルトナーの営業戦略の重点は自動車関連と半導体製造装置メーカーにあり、これらの分野からの引き合いが最も多いです。特に、輸送用機器関連では17.5%の増加が見られます。

依存度の高まるリスク管理

特定の業界に依存するリスクを管理するため、各エンジニアに対して10社以上の見込み客を設定し、非稼働のリスクを軽減しています。

AIの活用とその影響

業務の効率化

生成AIの普及により、技術者派遣の業務の一部が自動化されるリスクがある一方で、設計業務においてはAIの活用が業務の生産性を高めると期待されています。
AIを使うことで、業務工数の削減と効率的な作業が可能となります。

将来の展望

AIを活用することで、従来の業務を少人数で実行できるようになり、エンジニアの時間単価の上昇が見込まれます。
今後は、AIを武器にすることで競争力を高めることが重要となるでしょう。

アルトナー株式会社の最新レポート

技術者ニーズの上昇と高稼働率

アルトナー株式会社は、技術者の需要が高まる中で、稼働率を97〜98%に維持しています。
これは、特定のエンジニアの契約終了後も迅速に新しいプロジェクトに参画できる体制を整えているためです。

稼働率の傾向と季節性

関口社長によれば、稼働率は例年並みであり、第2四半期はお客様の決算期に契約が集中するため、稼働率が一時的に変動する傾向があります。
実際の目標水準は98.5〜98%程度と設定されています。

技術者数の増加と新卒採用

直近で31人の技術者が増加しており、これは四半期ベースの増加です。特に4月には151人の新卒が入社し、その後もキャリア採用が進んでいます。
このような人材の増強は、技術者の供給体制を強化するための重要な要素となっています。

次世代自動車技術への対応

CASE、SDV、ADASなどの次世代自動車技術において、アルトナーはソフトウェア領域に特化したエンジニアを増員しています。
これにより、顧客からの強いニーズに応えられる体制を整えています。

半導体とトランプ関税の影響

半導体製造装置の需要は自動車向けと通信機器向けの両方があり、特に通信機器向けの半導体が求められています。
また、トランプ関税の影響については、ホンダグループなどの主要取引先は影響を受けにくい体制を整えており、研究開発費の削減は見込まれていません。

今後の展望

アルトナーは、2025年に入社した新卒技術者の配属が順調に進んでおり、引き続き堅調な業績を維持する見込みです。
今後も技術者派遣や請負事業の需要は高まると考えられています。

まとめ

アルトナー株式会社は、次世代自動車技術に対応した技術者の供給体制を強化しており、稼働率や技術者数の増加により持続的な成長が期待されます。
トランプ関税の影響も限定的であり、研究開発費の維持が業績に寄与する見込みです。

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