アピリッツ〈4174〉は、Webソリューション・デジタル人材育成派遣・オンラインゲームの3事業を柱に展開するIT企業です。
慶應義塾大学の学生によって設立された同社は、戦略コンサルから開発・運用まで一気通貫で支援する強みを持ち、顧客から高い信頼を得ています。
2025年1月期は不採算案件の影響で営業減益となりましたが、2026年1月期以降はDX領域の拡大や収益構造の改善を通じて成長基調への回帰を目指しています。
2025年04月08日に掲載されたアピリッツ<4174>の企業分析
元レポートは下記の通りです。
アピリッツ<4174>レポートPDF
出典元:FISCO
アピリッツ株式会社の事業展開と業績動向についての総括
会社概要
アピリッツ株式会社は、2000年に慶應義塾大学の学生により設立され、Webソリューション、デジタル人材育成派遣、オンラインゲーム開発・運営事業を展開しています。一気通貫でサービスを提供し、顧客からの信頼を得ています。
事業概要
Webソリューション事業: 顧客のITサービスに関する事業戦略コンサルティングから開発、保守・運用まで支援しており、デジタルマーケティングやセキュリティ診断も提供しています。
デジタル人材育成派遣事業: デジタル人材の派遣機能を提供し、派遣人員の技術力向上により収益を拡大しています。
オンラインゲーム事業: 自社ゲーム開発やパートナーゲーム開発を行い、受託開発や運営移管を提供しており、売上増加によるインセンティブ収益を得ています。
強みと競合環境
アピリッツの強みは、多様なスキルを持つ人材を擁し、事業戦略全体をサポートできることです。
競合はWebソリューション事業ではSun Asterisk、デジタル人材育成派遣事業ではConfidence Interworksなどが存在しています。
業績動向と事業セグメント別動向
2025年1月期の業績概要
2025年1月期の売上高は前年比6.9%増の9,008百万円でしたが、営業利益は同69.0%減の185百万円となり、増収減益となりました。Webソリューション事業の不採算案件が影響し、経常利益も減少しました。
事業セグメント別動向
Webソリューション事業: 不採算案件の影響により収益性が悪化しましたが、2024年9月までに収束し、回復傾向にあります。
デジタル人材育成派遣事業: 高い派遣需要により増収し、セグメント利益率は改善されました。
オンラインゲーム事業: 売上増加による利益増を確認し、業績は安定しています。
今後の見通しと中長期の成長戦略
今後の見通し
2026年1月期に向けて、事業セグメント間のポートフォリオ再編を実施する計画やDX関連市場への注力、収益性向上を目指す施策を展開します。
中長期の成長戦略
2030年までの定量目標やM&A戦略、従業員エンゲージメント向上に注力し、持続的な成長を実現するために、戦略的な人員配置や企業文化の醸成に取り組んでいます。
株主還元策
アピリッツは2026年1月期より配当性向を重視し、株主還元方針を変更しました。配当性向30%を目指し、配当利回りは3.2%となっています。
アピリッツ株式会社は今後の成長が期待される企業であり、業績の持続的な向上に注力しています。
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