2026年3月第2週の東京株式市場は、
中東情勢の緊迫化と原油価格の急騰を背景に大幅下落と反発を繰り返す不安定な展開となりました。
週初には過去有数の下げ幅を記録する急落が発生。その後は自律反発が入る場面もありましたが、
地政学リスクへの警戒感から上値は重く、戻り売りに押されやすい地合いが続きました。
全体動向(週の要因分析)
今週の相場を一言でまとめると、
この3点が主な要因と考えられます。
■① 中東情勢 → 原油高 → 株安の連鎖
・ホルムズ海峡封鎖
・原油価格が一時120ドル近くまで急騰
これにより市場では、
インフレ再燃に加え、企業収益の圧迫や景気減速への懸念が強まり、
株式市場全体でリスク回避姿勢が広がりました。
その結果、
- 景気敏感株(半導体・自動車)売り
- 金融株も信用不安で売り
- 市場全体がリスクオフ
という「全面安」状態になりました。
■② ボラティリティ急上昇 → 強制売り発生
前週に続き、
日経平均VIが高水準
これにより
・リスクパリティ系
・機関投資家
のポジション縮小(強制売り)が発生。
つまりこれは、
なので、下げが加速しやすい状況といえます。
■③ 戻りはあるが弱い
3/9の急落後、翌10日には大幅反発となりました。
背景には、
- 原油価格の急落
- 戦争終結期待
- 売りの買い戻し
などがあったとみられます。
ただし、
・発言と実態の乖離
・週末リスク
などが意識され、
戻り局面でも積極的な買いは限定的でした。
つまり、
■④ セクター動向
今週の特徴はかなり分かりやすくなっています。
今週はリスク選好の低下を反映し、セクター間の動きにも特徴がみられました。
・半導体関連
・自動車・機械
・金融(信用不安)
・防衛関連
・一部重工
・電線株
全体としては、
景気敏感株中心に売りが出やすい構造だったといえます。
日別サマリー
3/9(月)-2892円(-5.20%)
→ 原油急騰と中東情勢悪化で全面安
過去有数の下げ幅となり、市場心理が急速に悪化
3/10(火)+1519円(+2.88%)
→ 戦争終結期待+原油急落
コメント:典型的な自律反発だが、上値は限定的
3/11(水)
※実質10日の流れ継続
→ 原油低下で一時安心も情報錯綜
コメント:ニュースに振られる不安定相場
3/12(木)-572円(-1.04%)
→ 原油再上昇+トリプル安
コメント:戻り売り再開。スタグフレーション懸念が意識される
3/13(金)-633円(-1.16%)
→ 週末リスク回避+様子見
コメント:上値の重さが意識される相場
初心者向け解説
■① 自律反発とは?
急落後に起こる
「とりあえず戻る動き」
理由はシンプル
・売られすぎ
・空売りの買い戻し
・短期筋の利益確定
ただし重要なのは、
トレンド転換とは別物
今回も
・強い上昇ではない
・すぐ上値が重くなる
典型パターン。
■② トリプル安とは?
今回出てきた重要ワード
株・債券・通貨が同時に下落する状態
市場全体でリスク回避が進む局面で見られやすく、
- 資金流出
- インフレ懸念
- 政策不安
などが背景にあるとされる。
今回も原油高を起点に、
日本市場全体に売り圧力が広がった。
■③ スタグフレーション懸念とは?
景気減速と物価上昇が同時に進む状態
通常は
となるが、
スタグフレーションの場合は、
政策対応が難しく、株式市場にとっては逆風
となるケースが多い。
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総括/来週の注目点
■総括
今週は、これまでの強い上昇基調に変化の兆しがみられた週といえます。
急落後の戻りが限定的で、再び売りに押される場面もあり、短期的には地合いの弱さが意識されやすい展開でした。
ポイントは
- 急落
- 戻りが弱い
- 再び売られる
これは、下げ相場の初期パターンに見られる動きです。
■来週の注目点
- 中東情勢(最重要)
- 原油価格(80〜100のレンジか)
- 米指標・金利
- 為替(円安継続か)
- 機関のリスク縮小継続
■スタンス(トレード方針)
現状は
方向感が出にくく、値動きも荒い局面
のため、
- 無理な追随は避ける
- 反発局面での過度な楽観に注意
- 短期目線での対応
など、
慎重なスタンスが求められる局面といえます。
【翌週】2026年3月第3週市況|東情勢×原油×金融政策で不安定相場
【前週】2026年3月第1週市況|中東情勢緊迫で日経平均急落、原油高とリスク回避の1週間
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