2026年2月第1週市況|米ハイテク調整でも崩れない日本株、選挙前の思惑買いが下支え

2026年2月第1週の東京株式市場は、米ハイテク株の調整による半導体株の下落と、衆院選を控えた「高市トレード」への思惑買いが交錯する、ボラティリティの高い1週間となりました。
指数は上下に振れながらも、決算材料と為替動向を手掛かりに個別物色が強まる決算主導相への移行が鮮明となりました。


② 全体動向(週の要因分析)

今週の相場を動かした主因は次の4点です。

① 米ハイテク調整 → 半導体株の重し

米国ではAMD決算をきっかけに半導体株が急落し、SOX指数が大幅安。
東京市場でもアドテストや東エレクなど指数寄与度の高い銘柄が売られ、日経平均の上値を抑えました。


② 衆院選(2/8)前の「高市トレード」継続

高市政権の財政拡張路線継続期待から

  • 円安

  • 株高

  • 債券売り(金利上昇)

の流れは依然根強く、下落局面では海外投機筋による先物買いが入り、相場は何度も切り返しました。


③ 決算相場本格化 → 指数より個別材料へ

日立・アステラス・コナミGなど好決算銘柄は物色される一方、
半導体の中でも銘柄ごとに明暗が分かれ、指数よりも企業の実力が株価を左右する局面に入りました。


④ 為替の変動が株価に直結

円安局面では自動車株が上昇、円高局面では半導体や輸出株が調整。
為替の動きに連動したセクター回転が顕著でした。


③ 日別サマリー

■【2月2日(月)】小幅反落 ▲53円

日経平均:53,322円

米ハイテク株安を受け半導体株に利益確定売りが先行。ただ、好決算銘柄への物色や円安進行が下支えし、午後は下げ渋る展開。

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決算相場の入口

■【2月3日(火)】大幅反発 +2065円

日経平均:54,720円

米株高と円安進行、衆院選を見据えた先回り買いが重なり歴代5位の上昇幅で最高値更新。指数先物主導の急騰。

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高市トレード加速日

■【2月4日(水)】反落 ▲427円

日経平均:54,293円

前日の急騰の反動で利益確定売り優勢。米ハイテク安を背景に半導体関連が売られ指数を押し下げる。

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急騰後の自然な調整

■【2月5日(木)】続落 ▲475円

日経平均:53,818円

SOX指数急落の影響が波及。海外ヘッジファンドの先物売りが主導し、ハイテク株中心に軟調。

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海外主導の半導体売り

■【2月6日(金)】反発 +436円

日経平均:54,253円

材料難の中、自律反発狙いの先物買いと選挙前の思惑買いで切り返し。需給主導の上昇。

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選挙前の先回り買い

④ 初心者向け解説

■ ハイテク株って何?

ニュースでよく出てくる「ハイテク株」とは、
高度な技術(High Technology)を使う企業の株のことです。

具体的には、

  • 半導体

  • AI(人工知能)

  • クラウド

  • ソフトウエア

  • データセンター関連

など、これからの社会を支えるデジタル系企業が中心です。

代表的な動きやすい特徴があります。

  • 成長期待が大きい
  • 将来の利益を先取りして買われやすい
  • その分、調整も大きい

 なぜハイテク株は下がると相場全体も下がる?

ハイテク株には、

  • アドテスト

  • 東エレク

  • ソフトバンクG

のような日経平均への影響が非常に大きい銘柄が多く含まれています。

そのため、

ハイテク株が下がる
→ 指数が大きく下がる
→ 相場全体が弱く見える

という動きになりやすいのです。

今週も、米国のハイテク株安がきっかけで、
東京市場の半導体株が売られ、指数が大きく振れました。

■ 「衆院選を見据えた先回り買い」って何?

― これがいわゆる「高市トレード」です

相場では、実際にイベントが起きる前から
「こうなるだろう」と予想して先に動くことがよくあります。

今回で言うと、注目されているのが

衆院選(2/8投開票)
高市政権の政策継続の可能性

です。

市場では、

「与党が勝てば、今の政策路線が続きやすいのでは?」

という見方が広がっています。


 高市トレードって何が起きているの?

投資家が期待しているのは主に次の流れです。

  • 財政拡張(お金を回す政策)

  • 景気押し上げ期待

  • 企業業績の改善期待

この結果、起きやすいのが

  • 株が買われる
  • 円が売られやすい(円安)
  • 債券が売られ金利が上がる

という動きです。
これをまとめて市場では

「高市トレード」

と呼ぶことがあります。


なぜ選挙前に株が上がるの?

ポイントはここです。

相場は「結果」ではなく「期待」で動く

選挙の結果が出てからではなく、

「勝つ可能性が高そう」
と感じた段階で、先にポジションを取る動きが出ます。

これが「先回り買い」です。

今週はまさに、

  • 下げたら押し目買い

  • 材料がなくても先物が買われる

という動きがあり、需給主導で指数が切り返す場面が多く見られました。


注意点

期待で上がった相場は、

  • 結果が予想と違った

  • すでに買われすぎていた

場合には、急反落することもあります。

そのため、選挙イベントの前後は
値動きが大きくなりやすい時期でもあります。


まとめ

「政策への期待で買われつつ、決算で銘柄が選別されている相場」

テーマ(高市トレード)と実力(決算)が同時に動いている、
少し難しいけれど面白い局面です。

⑤ 総括/来週の注目点

注目材料

  • 衆院選結果(2/8)

  • 米ハイテク決算の続報

  • 為替の方向性(円安継続か反転か)

  • 日本企業決算本格化

スタンス

  • ロット抑えめ

  • 半導体一本集中は回避

  • 決算強い銘柄に資金シフト

  • 逆指値必須

  • 選挙後のギャップに警戒

【前週】2026年1月第4週市況|円高ショック → 半導体主導の持ち直し、決算相場が本格化

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