【2025年】日経平均・日本株式市場まとめ|金利・円安・政局で動いた一年を振り返る
2025年の東京株式市場は、
金利・為替・政局という三要因が複雑に絡み合いながらも、日経平均株価が史上初の「5万円台」に到達・定着した歴史的な一年となりました。
米国の利下げ観測と円安進行を背景に海外マネーが流入し、
AI・半導体・商社・インフラといった成長セクターが相場をけん引。
一方で、関税政策・政局イベント・金融政策といった突発的ニュースが相場を何度も揺らしましたが、
下値では押し目買いが入り、「イベントを吸収しながら上値を伸ばす」強い日本株の地合いが際立ちました。
2025年は単なる上昇相場ではなく、
「相場の水準が一段切り上がり、成熟フェーズへ移行した年」
と位置づけられます。
年間総括― 日経平均5万円時代の到来と「トレンド相場から選別相場」への進化 ―
2025年の東京株式市場は、
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米国:利下げ観測・AI投資拡大
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日本:円安基調・金融緩和から正常化への移行
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政治:高市政権誕生という政策転換点
が同時進行する中で、
海外投資家主導のトレンド相場 → 国内需給も絡む循環・選別相場へと段階的に進化しました。
上半期(1〜6月)は
AIブームと米金利動向が相場を主導。
下半期(7〜12月)は
高市新総裁誕生を起点に、円安・政策期待・金融相場が重なり、
日経平均はついに5万円台へ到達し、その水準を年末まで維持しました。
総じて2025年は、
という、日本株の構造的な強さを証明した一年でした
四半期別サマリー
第1四半期(1〜3月)|AI相場の幕開け、関税・為替・半導体が交錯
2025年1〜3月の東京株式市場は、「米関税政策」「円相場の変動」「AI・半導体関連の調整」が交錯し、激しい値動きが続いた3カ月でした。
年初は世界的な金利安定とAI関連株の買い戻しを背景に堅調にスタートしましたが、2月以降は米通商政策をめぐる不透明感が強まり、外部要因に左右されやすい展開へと変化。
最終的に日経平均は3万7000〜3万8000円台を中心に上下動を繰り返し、「ニュース主導の波乱含み相場」となりました。
1月はAI関連・半導体・金融株が相場をけん引し、円安基調と米金利低下を追い風に上昇。
2月はトランプ政権による関税強化報道や米ハイテク株安、為替の円高転換で日経平均が一時3万7200円台まで急落。
3月はバフェット氏による商社株買い増し報道を契機にバリュー株が上昇し、3万8000円台を回復したものの、月末は「相互関税構想」や配当権利落ちを受けて再び調整に入りました。
全体として、「関税」「金利」「為替」の3要因が相場の方向性を決め、半導体・自動車といった景気敏感株と商社・通信・医薬品などのディフェンシブ株との資金ローテーションが顕著でした。
ニュースやイベントで一時的に揺れながらも、下値では押し目買いが入り、内需・バリュー株の底堅さが確認された四半期です。
➡ 詳細:2025年第1四半期 株式市場まとめ|関税・円相場・AI半導体ブームに揺れた新年相場
第2四半期(4〜6月)|関税・為替・半導体が交錯した乱高下の春相場
4〜6月の東京株式市場は、「関税ヘッドライン」「為替急変」「半導体サイクル」の三要因が複雑に絡み合い、日経平均が上下に激しく振れた三ヶ月でした。
4月は米中の相互関税報道をきっかけに、歴代級の乱高下を記録。1週間で2,000円超の下げと上げが交錯しながらも、月末には7連騰を達成し3万6,000円台を回復しました。
5月は為替と関税ニュースが交錯する中、米株高や関税懸念の後退を背景に持ち直す場面が続き、MSCI定期見直しでは需給の偏りが値動きを増幅。
6月は米中摩擦・円高・中東リスクが重なり一時調整となりましたが、半導体・ディフェンシブ株が下支えし、最終的には下値を固める展開となりました。
半導体、自動車、機械など景気敏感セクターと医薬品などディフェンシブの資金ローテーションが明確化し、イベントごとに投資家心理が切り替わるニュース主導相場が続いた四半期でした。
➡ 詳細:2025年第2四半期 株式市場まとめ|関税・為替・半導体で極端な値幅、後半は持ち直し
第3四半期(7〜9月)|高市新総裁誕生と円安・AI半導体ブームが融合
夏から秋にかけての3カ月は、関税・金利・政局という3要因が同時に動く展開。
トランプ米大統領による関税強化報道や、日米交渉の進展を経て、8月には日経平均が史上最高値を連日更新しました。
そして9月、自民党総裁選で高市早苗氏が新総裁に就任。政策期待と円安進行が重なり、海外投資家の買いが加速しました。
AI半導体、自動車、商社、電線株が市場をリードし、「イベントを吸収しながら上値を伸ばす」強い地合いを維持。
東京市場は3カ月連続で高値圏を維持しました。
➡ 詳細:2025年第3四半期 株式市場まとめ|日経平均最高値更新の夏相場を振り返る
第4四半期(10〜12月)
日経平均5万円時代の到来と「成熟相場」への移行
10月は高市政権誕生による政策期待と円安、AI・半導体ブームの再燃が重なり、
日経平均は史上初の5万円台を突破。
11月はその反動として過熱修正が入り、AI一極集中からバリュー・高配当株への資金循環が進行。
12月は日銀の利上げ実施と米FRBの利下げ継続という逆方向の金融政策を消化しながら、
5万円台を崩さずに年末を迎える展開となりました。
Q4を通じて相場は、
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トレンド相場 → 循環・選別相場
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海外主導 → 国内需給も絡む相場
へと明確に進化しました。
➡ 詳細:2025年第2四半期 株式市場まとめ|日経平均5万円時代の到来とトレンド相場から選別相場へ
セクター別ハイライト(2025年通期)
| セクター | 主な動き |
|---|---|
| 半導体 | 年初から主役。AI・クラウド需要拡大で東エレク・アドテスト・ディスコが高値圏維持。 |
| 自動車 | 円安の追い風と日米関税合意でトヨタ・マツダ・SUBARUが上昇。 |
| 商社 | バークシャー・ハサウェイの買い増し報道で人気継続。 |
| 電線・インフラ | フジクラ・住友電工が注目。インフラ投資テーマで資金流入。 |
| 金融 | 利下げ観測を背景に軟調も、為替安定で後半にかけて回復基調。 |
| 医薬品 | ディフェンシブ資金の受け皿。中外薬品・第一三共が堅調。 |
初心者向け:2025年によく出たキーワード解説
| キーワード | 意味・ポイント |
|---|---|
| AI半導体 | 生成AIブームの中心。エヌビディア決算が世界市場を動かす。 |
| 円安進行 | 輸出企業の業績改善に直結。株高要因として機能。 |
| FOMC | 米国の金利政策を決める会合。金利据え置きは株にプラス。 |
| 日銀会合 | 金融緩和が続く限り株式市場には支援材料。 |
| 関税政策 | 日米交渉の進展が株価を左右。自動車・鉄鋼など輸出株に影響。 |
| 政局イベント | 政策期待と市場心理を同時に動かす。2025年は高市新総裁が象徴的。 |
2025年の投資トレンドまとめ
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「AI×円安×政策期待」で日本株が世界の注目を集めた年
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半導体・輸出・商社といった成長テーマ株への集中投資が続く
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政策・金利イベントを挟みつつも、押し目では資金流入が継続
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個人投資家の参加増加、信用買い残の拡大など需給改善が顕著
2026年に向けた視点
2026年相場の焦点は、
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米利下げのペース
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日銀の追加利上げ時期
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円安基調の持続性
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AI投資の「実需フェーズ」移行
になります。
2025年は、
「ニュースを読むだけで投資感覚が鍛えられる年」でした。
2026年は、
「選び、管理し、積み上げる年」になりそうです。
投資初心者へのまとめアドバイス
2025年は、「ニュースを読むだけで投資感覚が鍛えられる年」でした。
金利・為替・政策・AIといったキーワードを理解することで、なぜ株価が動いたのかが自然と見えるようになります。
来年に向けては、短期の値動きに惑わされず、テーマの本質を追う姿勢が重要です。
「何が成長を支えるのか」を見極める——それが2026年相場への第一歩です。