2025年8月第4週の株式相場まとめ|利下げ期待と調整売りが交錯、AI関連に資金流入

DMM FX

今週の全体動向

8月第4週の東京株式市場は、米国の利下げ期待や大手企業決算を背景に強含む場面が多かった一方で、利益確定やポートフォリオ調整の売りも入り、方向感に欠ける展開となりました。週を通じて日経平均は4万2000円台後半を維持しつつ、半導体やAI関連株に買いが集まりました。


初心者向け解説①:利下げ期待ってなに?


金利が下がる(利下げ)と企業がお金を借りやすくなり、投資や消費が活発になります。これが株価の押し上げ要因となります。

逆に金利が上がると借入コストが増えて株価にはマイナス。
そのため「利下げ期待がある=株が買われやすい」流れになります。


初心者向け解説②:利益確定売りとは?


株価が大きく上昇した後、投資家が「ここで一度利益を確定しておこう」と株を売る動きのことを「利益確定売り」と呼びます。

特に月末やイベント前には利益確定売りが出やすく、相場の一時的な下落要因になります。


初心者向け解説③:円高・円安と株価の関係


円高になると輸出企業(トヨタ、ソニーなど)の収益が減りやすく株価は下がりやすいです。
逆に円安になると輸出企業の採算が良くなり株価は上がりやすい傾向があります。

今回の週は円高方向に振れる場面があり、輸出株の上値を抑えました。

初心者向け解説④:商社株が買われた理由


三菱商事や伊藤忠など「総合商社」は、日本株の中でも割安感が強いと海外投資家に注目されやすい銘柄です。
今回はウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハザウェイが株を買い増したことで、安心感と注目度が一気に高まりました。

日別の市況まとめ

8月25日(月)|続伸、利下げ期待で上昇

日経平均は174円高の4万2807円。米株高の流れを受け、半導体株中心に買いが入りました。ただし円高進行が重石となり、午後は伸び悩み。ソフトバンクGやリクルートが高い一方、テルモやKDDIは下落しました。

8月26日(火)|反落、FRB人事で不透明感

米株安を受けて413円安の4万2394円。トランプ米大統領によるFRB理事解任発言で市場が揺れました。前場は一時600円超の下げも、下値では押し目買いが入りました。ファストリやSBGが安く、TDKやテルモは逆行高。

8月27日(水)|反発、半導体株に先回り買い

125円高の4万2520円。米株高を受け、エヌビディア決算を控え半導体株に買い。ソフトバンクG、中外薬が上昇。米経済指標の好調さも支えとなりました。

8月28日(木)|続伸、商社株買いで高値引け

308円高の4万2828円。バークシャー・ハザウェイの三菱商株買い増し報道が支援材料。エヌビディア決算は一時売りを誘ったが、AI需要期待で下げ渋り。ソフトバンクGやアドテストが上昇。

8月29日(金)|小幅安、利益確定と月末要因

110円安の4万2718円。8月の大幅高を背景に利益確定売りやリバランス売りが出ました。トヨタやソニーGは調整、AI関連のソフトバンクGやフジクラが下支え。


業種・銘柄別の動き

  • 半導体株:エヌビディア決算を控え売買が活発化、東エレク・アドテストが注目。

  • 商社株:バークシャーの買い増しで三菱商などが急伸。

  • 主力株:ソフトバンクGは週を通じて堅調。トヨタやソニーGは利益確定売りに押されました。


今週の総括と来週の展望

8月相場は月間で4.0%高と5カ月連続上昇。強気基調は続いていますが、月末には利益確定売りが出やすい展開となりました。来週以降は米国の利下げ再開の有無、日銀の利上げ観測、米関税政策などが焦点。AIや半導体関連への物色が続く一方で、金融政策動向に左右されやすい局面が予想されます。


投資初心者へのひとこと

株価は「政策金利」「為替」「海外投資家の動き」で大きく変化します。毎日のニュースをただ追うのではなく、「なぜ動いたのか」を理解することが投資の第一歩です。

市況を読んだら、次は行動!
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