2025年10月から12月にかけての東京株式市場(第4四半期)は、日経平均株価が史上初めて5万円台に到達・定着した歴史的な四半期となりました。
10月は高市政権誕生を起点とした政策期待と円安、AI・半導体ブームが一気に噴き上がり、
11月はその反動として過熱修正とボラティリティの拡大、
12月は日銀利上げと米利下げを同時に消化しながら、高値圏を固める展開へ。
Q4全体を通じての本質は、「一本足のトレンド相場」から「循環・選別相場」への明確な移行でした。
Q4相場の全体構図(俯瞰)
四半期テーマ
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政策期待と金融相場の再開
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AI・半導体の再評価と過熱修正
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金利上昇によるセクター分断
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外国人主導相場から需給循環相場への移行
相場フェーズの変化
| 月 | 相場の役割 |
|---|---|
| 10月 | トレンド発生(月間急騰・FOMO) |
| 11月 | 過熱修正と資金循環への転換 |
| 12月 | 高値圏定着・イベント消化 |
指数の特徴
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日経平均:値がさ株主導で乱高下しやすい
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TOPIX:配当・バリュー株支援で相対的に堅調
2025年10月|政策相場とAIブームが重なった「起点の月」
10月は、高市政権誕生による政策期待と円安進行、米国のインフレ鈍化を背景とした利下げ観測が同時に噴出し、
「高市トレード」×「金融相場再開」×「AI・半導体再評価」が重なった月でした。
日経平均は史上初の5万円台を突破。
外国人投資家の買いが主導し、半導体・電子部品・AI関連が指数をけん引。
FOMO(取り残されまい心理)が強く、短期間で大きく上昇する典型的なトレンド相場となりました。
➡ 月次詳細:2025年10月 市況まとめ
2025年11月|過熱修正と「循環相場」への明確な転換
11月は、10月の急騰後の調整局面として位置づけられます。
AI・半導体の高値警戒、米金利観測の揺れ、日中関係悪化や暗号資産急落などの外部リスクが重なり、
指数は急落と急反発を繰り返す高ボラティリティ相場に。
一方で月後半にかけては、
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米利下げ観測の再浮上
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配当再投資
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NISA枠消化の思惑
が下支えとなり、資金はAI一極から、商社・銀行・電力・建設などバリュー株へ循環。
「買えば上がる相場」から
「選別しないと取れない相場」への転換点となったのが11月でした。
➡ 月次詳細:2025年11月 市況まとめ
2025年12月|日銀利上げを消化し、5万円台を定着させた月
12月は、
日銀の利上げ実施と米FRBの利下げ継続という、日米で逆方向の金融政策を同時に消化した月です。
月初は利上げ警戒で急落する場面がありましたが、イベント通過後は米国の金融相場と円安を背景に、
半導体・AI株が持ち直し、指数は高値圏でのもみ合いへ。
大きく上昇する月ではなく、「5万円台を崩さずに年末を迎えた」こと自体が最大の評価点。
2026年相場に向けた土台づくりが進んだ1カ月でした。
➡ 月次詳細:2025年12月 市況まとめ
初心者向け|Q4を理解する重要キーワード
| キーワード | 解説 |
|---|---|
| 高市トレード | 政策期待・円安・株高が連動する相場 |
| FOMO | 取り残されまい心理による過熱買い |
| 過熱修正 | 上がりすぎた銘柄への利益確定 |
| 資金循環 | テーマ株からバリュー株へ資金移動 |
| セクター分断 | 金利上昇で勝ち負けが分かれる構造 |
| 想定内イベント | 発表自体より「サプライズ有無」が重要 |
四半期総括|2026年相場への橋渡し
2025年Q4は、
「日経平均5万円時代が一過性ではない」ことを市場が確認した四半期でした。
10月の急騰で相場の水準が一段切り上がり、
11月の調整で過熱が整理され、
12月にイベントを消化して高値圏が定着。
この流れは、
上昇トレンドの終焉ではなく、相場の成熟化を意味します。
2026年に向けては、
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米利下げのペース
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日銀の追加利上げ時期
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円安基調の持続性
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AI・半導体の本当の成長力
が最大の焦点となります。
「テーマに乗るだけ」の相場は終わり、分散・選別・リスク管理が成否を分ける相場へ。
Q4は、そのスタートラインとなる四半期でした。