今回は、2024年12月24日に掲載されたTrue Data<4416>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
True Data<4416>レポートPDF
出典元:FISCO
それでは早速見ていきましょう。
True Data 企業調査レポート
要約
True Dataは、POSやID-POSなどの消費者購買データを扱うビッグデータプラットフォームを運営し、小売業や消費財メーカーに消費者データ分析や購買行動分析ソリューションを提供している企業。2025年3月期第2四半期には黒字転換を果たし、収益基盤を強固にしている。
業績動向
2025年3月期第2四半期の業績は、売上高767百万円(前年同期比2.3%減)ながらも、各段階利益は黒字転換を達成。主力収益基盤であるストック型売上高が順調に成長し、収益基盤を拡大している。
今後の見通し
2025年3月期の業績見通しでは、売上高1,791百万円(前期比12.4%増)を目指し、新規大型案件の受注やAIを活用したサービスの提供などを通じて収益基盤を拡大していく方針。2026年3月期までの中期目標では、売上高2,000百万円以上、営業利益160百万円以上、営業利益率8.0%以上の達成を目指す。
中期成長戦略
True Dataは2026年3月期までを成長加速フェーズと位置付け、採算性を重視した事業運営を進めながら、売上高や営業利益率の数値目標を設定している。新サービスの投入や新規案件の受注を通じて成長を加速させる方針を取っている。
2024年業績レポート
業績動向
利益38百万円(前年同期は19百万円の損失)、経常利益38百万円(前年同期は20百万円の損失)、中間純利益6百万円(前年同期は22百万円の損失)となった。売上高については前年同期比でわずかに減収となったものの、各段階利益とも黒字転換した。
業績予想と進捗率
期初業績予想に対する進捗率は、売上高42.8%、売上総利益42.9%、営業利益38.9%、経常利益38.8%、当期純利益7.1%と、最終利益を除けば若干のビハインドでの進捗となっている。
2025年3月期見通し
業績見通し
2025年3月期の業績見通しは、売上高1,791百万円(前期比12.4%増)、営業利益100百万円(同56.4%増)、経常利益98百万円(同57.6%増)、当期純利益87百万円(同46.5%増)と期初の通期業績予想を据え置いている。業績面への貢献が期待できる新規大型案件を複数受注したため、増収増益を計画している。
重点施策の状況
2025年3月期の重点施策として、リテールDX領域の推進や新領域の立ち上げを進めており、施策内容を再設定し推進している。ビジネスアナリティクス領域や広告領域での取り組みも順調に進んでいる。
これらの施策により、2025年3月期は増収増益を計画し、利益率向上を加速させることで、業績拡大に向けた具体策を進めている。
2024年の主な取り組み
外領域への進出と業務提携
2024年11月、ベトナムのIT通信企業であるFPTコーポレーションの中核企業と業務提携し、日本国内の消費財メーカー向けにオンラインテストマーケティングサービスの提供を開始。将来の成長に向けた期待が高まる。
消費財メーカーのDXに貢献
2024年8月、データ活用に不慣れな準大手・中堅の消費財メーカー向けに「Eagle Eye Dashboard」の販売を開始。データ活用に関するリテラシーを高め、拡販を推進する。
人と組織の成長と事業運営基盤の整備
組織長などリーダー層向けにコーチングプログラムを導入し、従業員の専門性を高める取り組みを実施。関連システムの整備により業務効率化を図り、事業運営基盤を強化。
2025年の展望
新サービスのリリースと協業の推進
2025年3月期上期は、成長施策の推進の一環として新サービスのリリースや協業を積極的に行う予定。将来の成長に向けたタネとなる施策に期待。
中期成長戦略
同社は2023年より3年間を成長加速フェーズと位置付け、2026年3月期に売上高2,000百万円以上を目指す。M&Aなどを除いたオーガニックグロースで、新旧サービスによる成長を目指す戦略を展開。営業利益率の向上と組織の成長を重視し、中長期的な成長を目指す計画を綿密に推進。