今回は、2024年12月24日に掲載された萩原電気ホールディングス<7467>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
萩原電気ホールディングス<7467>レポートPDF
出典元：FISCO
それでは早速見ていきましょう。
萩原電気ホールディングス株式会社のビジネスと業績に迫る
萩原電気ホールディングス株式会社に関するレポート
萩原電気ホールディングスは、半導体商社として主に自動車関連企業向けにサービスを提供しています。2025年3月期第2四半期の業績は売上高が伸びたものの営業利益は減少しました。中期経営計画「MNV2026」では、2027年3月期に売上高3,000億円、営業利益110億円を目指しています。
萩原電気ホールディングス株式会社の業績レポート
1. 技術力と提案力の強化
同社は、次世代自動車技術において高い技術を有し、提案力・開発力を強化しています。将来的には様々な産業機器や生産システム、検査システムにも応用することで事業拡大が期待されます。
2. 非自動車関連企業向けの技術力
同社の売上高の約11%は非自動車関連企業向けであり、特にIT企業向けのシステム構築に強みを持っています。ソリューション事業の売上高及び利益は上場システムインテグレーター企業に匹敵し、同社の特色となっています。
3. 財務状況の安定
2025年3月期第2四半期の業績は増収したものの、営業利益は減少しました。しかし、財務基盤は安定しており、現金及び現金同等物の残高も豊富です。
4. セグメント別状況
デバイス事業とソリューション事業は増収したものの、減益となりました。特にソリューション事業では組込ソリューションの売上が伸び悩んでいますが、自動車関連企業からの設備投資需要を取り込んでいます。
5. キャッシュ・フローの状況
2025年3月期第2四半期のキャッシュ・フローは営業活動による支出がありますが、現金及び現金同等物の残高は安定しています。投資活動や財務活動によるキャッシュ・フローも収支が安定しています。
萩原電気ホールディングス 2025年3月期業績見通し
2025年3月期の業績見通しでは、売上高は前期比13.3%増の255,000百万円となる見込みですが、営業利益は前期比9.2%減の7,000百万円となる予想です。経常利益や当期純利益も前期比で減少が予想されており、両セグメントとも増収ながら減益となる見込みです。
中長期の成長戦略詳細
1. 中期経営計画「MNV2026」の位置付け
「MNV2026」は、次なる成長ステージに向けた構造変革・事業基盤の確立を目指す計画であり、先進エレクトロニクスで人と社会とテクノロジーをつなぐエンジニアリングソリューションパートナーを目指しています。
2.「MNV2026」の基本骨子
「MNV2026」の重点方針として「企業価値向上〜稼ぐ力の向上〜」を掲げ、3つの構造改革と6つの重点戦略を推進する計画として事業構造、資本生産性、人的資本の活用を重視しています。
3. 計数目標
2027年3月期には売上高3,000億円、営業利益110億円を目指し、適切な財務レバレッジを活かして成長投資を加速し、ROE11%以上を目指しています。
4. 施策の進捗状況
デバイス事業やソリューション事業の拡大、企業価値向上や事業リスクの低減など、各施策の進捗状況が報告されており、収益力の強化やステークホルダーエンゲージメント向上に取り組んでいます。
萩原電気ホールディングス株式会社は、積極的な成長戦略を展開し、業績向上に向けて努力を続けています。今後の展開に注目が集まります。
