今回は、2024年12月17日に掲載されたリアルゲイト<5532>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
リアルゲイト<5532>レポートPDF
出典元:FISCO
それでは早速見ていきましょう。
リアルゲイト株式会社の業績と展望を分析
会社概要と事業概要
リアルゲイト株式会社は、渋谷エリアを中心とした都心の築古中小ビルをスモールオフィス・シェアオフィスに再生するFWP事業を展開している成長企業である。創業以来15期連続で増収を達成し、岩本裕代表取締役が率いる企業として知られている。同社は企画・設計から運営まで一貫して内製化し、適正価格を実現する技術力を持つ。
業績動向と財務状況
2024年9月期の業績は、売上高が前期比14.0%増の7,948百万円、営業利益が同39.7%増の766百万円、経常利益が同30.0%増の629百万円、当期純利益が同36.5%増の380百万円と増収増益を達成した。運営物件の稼働率が99%を超えるなど収益性も向上している。財務状況では、2024年9月期末の総資産残高が前期末比4,487百万円増の15,894百万円と資産規模が拡大し、経営指標も高水準を維持している。
今後の見通しと成長戦略
2025年9月期通期の業績予想では、売上高で前期比19.5%増の9,500百万円、営業利益で前期比30.4%増の1,000百万円など高い利益成長が期待されている。新中期経営計画においては、営業利益を年率30%以上成長させ、2027年9月期には営業利益17億円を目指す計画が立てられている。成長戦略としては、保有モデルの拡大や新たな企画に挑戦する姿勢が示されている。
ビジネスモデルの強みと株主還元策
同社は築古ビルを再生し、スモールオフィスやシェアオフィスを提供することで、空きビルの有効活用を図っている。強みとしては、耐震補強やリノベーションなどの技術力、企画力、運営力が挙げられる。建築費の高騰や金利の影響に関しては、同社のビジネスモデルへのインパクトは軽微であり、安定した収益性を維持できる見通しが示されている。株主還元策では、当面は高い利益成長を背景にキャピタルゲインが期待できるため、配当は行わず投資を優先する方針が示されている。
リアルゲイト株式会社は、業績の成長や中長期の成長戦略を着実に進めており、不動産再生ビジネスにおいて独自のポジショニングと強みを持ち、安定的な収益を確保している企業と言える。投資家や関係者にとって注目すべき企業であると言えるだろう。