4日の東京株式市場では日経平均株価が前日比641円38銭(1.53%)高の4万2580円27銭で終了し、反発の動きを見せました。これは前日の米国市場でのハイテク株高を受けて、海外投資家による株価指数先物や主力銘柄の買いが強まったためです。特に、半導体大手の米ブロードコムの決算発表を控え、関連銘柄に期待先行の買いが入ったことが指数の押し上げ要因となりました。
米国市場ではハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が上昇し、アルファベットやアップルなどのハイテク銘柄が買われました。この流れが東京市場でも主力のハイテク関連銘柄に波及し、指数を押し上げました。特に、午後にはAI関連銘柄が上昇し、日経平均株価の上昇幅が拡大しました。
一方、日経平均は一時的に伸び悩む場面もありました。4万2500円を上回る場面で個人投資家や国内機関投資家による利益確定売りが出たことが要因となりました。しかし、東証株価指数(TOPIX)やJPXプライム150指数は反発し、堅調な動きを見せました。
東京市場では、ソニーGなど金融関連銘柄が買われる一方で、ニデックなど一部の銘柄が売られる動きもありました。特に、不適切な会計処理の可能性が指摘されたニデックが急落し、注意が必要です。
総じて、東京株式市場はハイテク関連銘柄を中心に買いが入り、指数は反発しました。しかし、利益確定売りや一部の不安要因による売り圧力も見られたことから、今後は市場の動向に注目が必要です。