**相場動向記事**
19日の東京株式市場では、日経平均株価が3営業日ぶりに反落し、終値は前日比168円02銭(0.38%)安の4万3546円29銭となった。18日までの連日の最高値更新からの反落は、短期的な過熱感を意識した売りが優勢だったことが要因とされています。この間、日経平均は急ピッチで株価水準を切り上げており、主力銘柄には利益確定目的の売りが出やすくなっていました。
一方、米インテルへの20億ドルの出資を発表したソフトバンクグループ(SBG)は、株式分割考慮後の上場来高値を連日で更新しましたが、その後は反落し、一時5%安まで売られる展開となりました。SBGの1銘柄で日経平均を135円下押しするなど、相場全体に影響を及ぼす動きとなりました。
ゲーム関連株も、前日に株式分割考慮後の上場来高値を更新した任天堂を含め、足元で堅調だったが、下げる動きが目立ちました。
市場からは、2025年4~6月期の決算発表が一巡し、お盆休みの翌週であることから売買代金が減少する傾向にあるとの指摘がありました。足元では高値警戒感も強く、投資家は動きづらい状況が続いています。米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)が週末に予定されており、市場はその行方に注目しています。
東証株価指数(TOPIX)やJPXプライム150指数も3日ぶりに反落し、売買代金や値動きも落ち着いた展開となりました。値下がり銘柄数が増え、売買代金も減少している状況です。
個別銘柄では、ファストリやリクルートが安い展開となり、コナミGやバンナムHDなどのゲーム関連株が下落しました。一方、中外薬や第一三共などが高い動きを見せ、株価の個別性が際立つ展開となりました。
今後も市場は不透明感を残したまま、方向感を見出しにくい状況が続くと予想されます。投資家は慎重な立ち回りが求められる時期となっています。
以上、日経QUICKニュースからの情報をもとに相場動向をお伝えしました。