タイトル：東京株式市場、4日ぶりに反発――日経平均株価300円上昇
4日の東京株式市場では、日経平均株価が4営業日ぶりに反発し、前日比300円64銭（0.80％）高の3万7747円45銭で取引を終えました。この日は、前日の米半導体株高や円安・ドル高の進行を受けて、投資家心理が上向きになり、ハイテク株を中心に買われました。
日経平均は前日までの3営業日で約1000円下落しており、自律反発狙いの買いが指数を押し上げました。しかし、上値では利益確定売りも出て買い一巡後は伸び悩んだ状況でした。
ジェフリーズが3日付のリポートで米半導体大手エヌビディアをもっとも買いを推奨する銘柄に加えたことも、エヌビディア株の上昇につながりました。これにより、主要な半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数（ＳＯＸ）も2.7%高で終え、半導体関連株の買いが波及して日経平均の上昇幅は一時400円を超えました。
また、4日の東京外国為替市場では円相場が一時1ドル＝144円台と1円以上円安・ドル高が進んだことも追い風となり、精密機器、電気機器、機械などの輸出株に買いが入りました。ただ、多くの投資家が意識する200日移動平均線を超えた水準では利益確定売りが多く出て、上値を抑える動きも見られました。
三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券の大西耕平上席投資戦略研究員は、「前日までの下落で押し目買いが入りやすかったが、トランプ関税の影響で企業業績の先行きが見えにくく、投資家としても積極的に上値を追うのは難しい」との見解を示しています。
東証株価指数（ＴＯＰＩＸ）は4営業日ぶりに反発し、終値は14.02ポイント（0.51％）高の2785.13でした。ＪＰＸプライム150指数も4営業日ぶりに反発し、7.19ポイント（0.59％）高の1223.12で終了しました。
売買代金は概算で4兆854億円、売買高は16億2762万株となりました。値上がり銘柄数は1018、値下がりは536、横ばいは76でした。
この日、新型ゲーム機の発売を控える任天堂が買われ、コナミＧ、ＴＤＫ、トレンドも高い動きを見せました。一方、トヨタ陣営による買収受け入れを発表した豊田織が大幅安となり、スズキ、ベイカレントも売られたという動きがありました。
