12月25日の東京株式市場では、日経平均株価が小幅に反発し、前日比93円58銭(0.24%)高の3万9130円43銭で取引を終えた。この日は、自動車株や12月期決算企業に配当権利取りの買いが入り、日本株を支える要因となった。しかし、個人投資家の売りや海外投資家のクリスマス休暇に入る中での売りもあり、日経平均が一時下落する場面も見られた。
前日の米株式市場が上昇した流れを受けて、25日の東京市場でもファストリやソフトバンクグループ(SBG)などの株に買いが入った。特に、午後にトヨタがROE目標の引き上げ報道を発表したことで騰勢を強め、関連銘柄にも買いが広がった。26日には12月期決算企業の期末配当の権利付き最終売買日を控え、関連銘柄が注目された。
ただ、海外投資家にとっては円安・ドル高が進むと運用成績に影響が出るため、上値の重さが指摘されている。また、日銀総裁の植田和男氏は経団連審議員会での講演で、緩和的な金融環境を維持する姿勢を示し、日本株への影響は限定的と受け止められた。
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、終値は6.60ポイント(0.24%)高の2733.86で終了した。JPXプライム150指数も上昇し、4.68ポイント(0.39%)高の1213.11で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆1697億円、売買高は17億6895万株となった。値上がり銘柄数は861、値下がりは726、横ばいは56だった。
株価の個別動向では、TDKや京セラが上昇し、セブン&アイが買われた一方で、第一三共や塩野義が下落し、コナミGや味の素も売られたと報じられている。
この日の東京株式市場は、さまざまな要因が影響を与えつつも、緩やかな値動きを見せた。今後も市場の動向に注目が集まることが予想される。
(記事内の情報は日経QUICKニュースより引用)