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東京株式市場: 日経平均株価が4日続伸、過去最高値を更新
5日の東京株式市場で、日経平均株価は4日連続で上昇し、終値は前日比119円21銭(0.30%)高の3万9395円60銭となった。この上昇は、前日の米株式市場で主要3指数が過去最高値を更新したことにより、投資家心理が一段と強気に傾いたことが背景にある。朝方には上げ幅が350円以上に拡大する場面も見られた。
特に米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測の高まりや、4日の米株式市場でハイテク株の上昇が目立ったことなどが影響して、東京市場でも主力株を中心に買いが優勢となった。半導体関連のアドテストなど価値が高い株にも買いが入り、日経平均を押し上げる要因となった。また、韓国情勢の不安定化による思惑買いも見られ、防衛関連銘柄の上昇が目立った。
ただし、日経平均は今週に入ってから1000円以上上昇しており、朝高後は短期的な過熱を警戒した利益確定売りが上値を抑える結果となった。市場では「短期的に上がりすぎていた印象はあり、米雇用統計などの重要イベントを前に一段の上値追いは難しかった」との声が聞かれた。
日銀の中村豊明審議委員が利上げに反対していないことを明言したことで、円相場の上昇に歩調を合わせて日経平均は伸び悩む場面も見られた。一方、東証株価指数(TOPIX)は反発し、終値は1.64ポイント(0.06%)高の2742.24で終了した。JPXプライム150指数は続落し、0.33ポイント(0.03%)安の1219.81で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆2150億円、売買高は184236万株となった。値上がり銘柄数は967、値下がりは611、横ばいは66であった。リクルート、ソフトバンクグループ(SBG)、TDKなどが上昇し、一方で第一三共、KDDI、信越化などは下落した。
以上、東京株式市場の動向についての概要である。
【参照元】日経QUICKニュース(NQN)