東京株式市場で日経平均株価が反発し、前日比193円58銭(0.51%)高の3万8414円43銭で取引を終えた。この日の市場では、米国でのハイテク株高の影響を受けて、国内でも半導体関連株が買われる傾向が見られた。しかし、一巡の買いが終わると利益確定売りや売り待ちの動きが出て、株価の伸び悩みが生じた。
特に、前日の米国市場でのハイテク株や半導体株の上昇を受けて、アドテストなどの関連銘柄が注目を集め、相場を押し上げた。午後には海外の短期筋などが株価指数先物に断続的に買いを入れ、先物市場が株価の騰勢をけん引する場面も見られた。日経平均株価は一時300円を超える上昇を見せたものの、米半導体大手のNVIDIAが20日に決算を発表することを控え、様子見ムードが広がった。
市場関係者によると、「現時点では日経平均株価はレンジ相場が続いているが、NVIDIAが期待以上の決算を発表すれば、日本株を買い上げるきっかけになるかもしれない」との意見が示された。
東証株価指数(TOPIX)も上昇し、終値は18.27ポイント(0.68%)高の2710.03で取引を終えた。また、JPXプライム150指数も5.12ポイント(0.43%)高の1198.81で終了した。
この日の東証プライムの売買代金は概算で3兆8060億円、売買高は18億378万株となった。値上がり銘柄数は1080、値下がり銘柄数は502、横ばいは63となった。
個別銘柄では、NTTデータ、フジクラ、信越化が上昒し、一方でバンナムHD、ダイキン、アステラスが下落した。
この日の東京株式市場は、外部要因や決算発表による影響を受けながらも、相場の動向が注目されている状況だ。