今回は、2025年09月18日に掲載されたイード<6038>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
イード<6038>レポートPDF
出典元:FISCO
それでは早速見ていきましょう。
イード株式会社とリサーチソリューション株式会社の業績・成長戦略を徹底解説
イード株式会社調査レポート
要約
イード株式会社は、2025年6月期の当期純利益が4期振りの増益を記録し、今後はM&Aを活用して高成長を目指す企業である。CP事業とCS事業を展開し、Webメディア数は21ジャンル82Webメディア及びコンテンツを運営している。
業績動向
2025年6月期の連結業績は、売上高で前期比0.7%減の6,084百万円、営業利益で同12.2%減の459百万円となった。CP事業はネット広告を中心に堅調に推移したが、CS事業の収益が悪化した。しかし、2026年6月期の連結業績は増収増益に転じる見通しであり、売上高は前期比5.2%増の6,400百万円、営業利益は同30.5%増の600百万円となる予定。
成長戦略
イード株式会社は、M&A戦略を活用し、AIメディアカンパニーとしてビジネスモデルの転換を図り、高成長を目指している。会員基盤「iid Smart id」を活用して、AIでパーソナライズされた情報・体験を提供することで多様なサービス展開を進めている。
株主還元策
2025年6月期の1株当たり配当金は前期比8.0円増配となる22.0円とし、2026年6月期は前期比横ばいの22.0円とする予定。株主優待も継続し、内部留保資金を確保しつつ株主への還元を実施する方針を示している。
株式レポート: イード株式会社(iid)
1. 企業概要
イード(iid)は272名の従業員を擁する企業である。
2. 事業内容
(1) クリエイタープラットフォーム事業(CP事業)
CP事業ではWebメディアを通じたインターネット広告やメディアコンテンツの課金・販売が主要であり、自動車分野の「Response」が中心的な存在として活動している。
(2) クリエイターソリューション事業(CS事業)
CS事業ではリサーチソリューションとECソリューションを提供し、特にECサイト構築システム「marbleASP」が特徴的である。
3. 特徴と強み
(1)「iid-CMP」
iid-CMPはWebメディアやコンテンツを効率的に運用するプラットフォームであり、AI技術を活用してWebメディアの収益化を実現している。
(2) M&A戦略
M&AによるWebメディア取得を積極的に進めており、戦略的な出資も実施している。
リサーチソリューション株式会社
1. 業績動向と財務状況
リサーチソリューション株式会社は、2025年6月期に営業利益率が7.6%となり、財務状況も安定している。自己資本比率は72.9%となり、有利子負債の削減や自己資本の増加が安全性を示している。
2. 2026年6月期の業績見通し
2026年6月期の連結業績見通しでは、売上高が6,400百万円、営業利益が600百万円となる見通しであり、M&Aや事業開発により成長を目指している。
3. 成長戦略
リサーチソリューション株式会社はAIメディアカンパニーとしてビジネスモデルの転換を図りながら高成長を目指す戦略を展開しており、会員基盤「iid Smart id」を活用したサービス展開や業界特化型のメディア運営を強化している。
4. 株主還元策
株主還元策として株主優待制度の拡充や配当金の増配が行われており、安定した配当が期待されている。企業価値向上のための取り組みも進められている。
このように、イード株式会社とリサーチソリューション株式会社はそれぞれの成長戦略や業績動向、株主還元策を通じて将来性が期待される企業である。両社の取り組みを注視して、今後の動向に注目したい。