今回は、2025年07月17日に掲載されたアイエックス・ナレッジ<9753>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
アイエックス・ナレッジ<9753>レポートPDF
出典元:FISCO
それでは早速見ていきましょう。
アイエックス・ナレッジの成長戦略と業績
2025年3月期の業績と成長計画
アイエックス・ナレッジ(IKI)は2025年3月期に4期連続の増収・営業増益を達成し、売上高22,828百万円、営業利益1,867百万円を達成した。2026年3月期には売上高23,238百万円、営業利益1,925百万円を予想しており、中期目標では2028年3月期に売上高252億円、営業利益22.4億円を目指す計画を発表している。この成長計画には、「中核事業の拡大」、「次期成長事業の創出」、「事業基盤強化」が重要な戦略として位置づけられている。
市場環境とクラウドサービスの利用状況
国内企業のクラウドサービス利用率は着実に上昇し、2025年までに50%以上に達すると予想されている。アイエックス・ナレッジは、クラウド化を進める企業に対して強みを発揮し、安定した成長を遂げている。
事業内容と強み
同社は主要業種向けのシステム開発をバランス良く受注し、コンサルティング、システム開発、システム運用までのトータルソリューションサービスを提供している。また、人材マネジメント力の強みを持ち、DX案件や健康経営の推進にも力を入れている。
アイエックス・ナレッジのM&A戦略と財務状態
中長期のM&A加速と「グループパーパス」
アイエックス・ナレッジは、M&A加速・グループ拡大を目指し、2024年には「グループパーパス」を策定した。経営統合から25周年を迎えた同社は、業種の拡大や地域展開、DX関連新技術の強化を視野に入れている。
財務状態と経営指標
同社は自己資本比率66.8%と安全性が高く、将来のM&Aにも資金余力がある。2025年3月期は4期連続の増収・営業増益を達成し、財務基盤は強固な状態を維持している。
アイエックス・ナレッジの2026年3月期の業績見通しと中期戦略
2026年3月期の業績見通し
2026年3月期には売上高232億円、営業利益19億円と増収増益を予想しており、新たなビジネス創出に挑戦している。受注環境やDX案件の増加が期待されている。
中期の戦略とSDGsへの取り組み
同社の中期経営計画では、売上高252億円、営業利益22.4億円を目指し、DX化やSDGsへの取り組みを重視している。持続可能な社会への貢献を目指す同社の取り組みに注目が集まっている。
アイエックス・ナレッジの株主還元方針
配当金の維持または増配を継続
アイエックス・ナレッジは安定配当を重視し、2025年3月期には年配当金40.0円を実施。株主還元においても安定性を重視した取り組みを継続している。同社の成長戦略や財務状況を踏まえた株主還元政策に期待が寄せられている。