今回は、2025年07月09日に掲載されたフタバ産業<7241>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
フタバ産業<7241>レポートPDF
出典元:FISCO
それでは早速見ていきましょう。
フタバ産業の持続的成長を支える要因とは?
会社概要と沿革
フタバ産業は創業80年の歴史を持ち、自動車業界向けに部品生産を行っています。自動車用排気管の生産を開始した1945年の創業当初から、技術力とモノづくり力を強みとして、1990年代からは海外進出を本格化し、グローバル展開を果たしています。
事業概要と業績動向
フタバ産業は自動車等車両部品、外販設備、農業製品の製造・販売を主要事業とし、自動車部品事業が売上高の9割超を占めています。トヨタグループが主要得意先であり、2025年3月期の売上構成では排気系/燃料系部品が最大のシェアを誇っています。業績面では、2025年3月期は国内と中国で苦戦し、減収減益となりましたが、財務的には余力があり、積極的な対策を講じています。
財務状況と経営指標
2025年3月期末の財務状況では、資産合計は前期比で減少しましたが、自己資本比率は上昇し、有利子負債比率は下がっています。キャッシュ・フローには収支があり、財務活動も堅調です。フタバ産業は環境に配慮したモノづくりを通じて社会に貢献し、持続的な成長と社会貢献を目指していることが伺えます。
成長戦略と株主還元策
新中期経営計画では、成長投資や株主還元に重点を置き、収益力向上を目指しています。成長戦略では、キャッシュ・フローを成長投資に振り向ける戦略を採用し、既存事業の成長、新規事業の事業化、インド事業の拡大などを重点的に推進しています。株主還元策では、配当方針を変更し、DOE3.5%を下限とした累進配当を採用しており、株主還元にも積極的な姿勢を示しています。
フタバ産業は持続的な成長を実現するため、技術力の強化とグローバル展開を進め、環境変化に柔軟に対応することが求められます。今後も新たな成長戦略を展開し、業績向上と株主価値の向上を目指していくことが期待されます。