今回は、2025年06月12日に掲載された和田興産<8931>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
和田興産<8931>レポートPDF
出典元:FISCO
それでは早速見ていきましょう。
WADAKOHSAN CORPORATIONの業績と見通し
業績の概要
WADAKOHSAN CORPORATIONは、3連続した記録的な利益を達成し、3年間の中期経営計画を通じて初期目標を20%以上上回ると予想されています。2026年2月までの3つの財政年度の累積利益は、予想をわずかに上回ることが見込まれています。しかし、市況の影響により、FY2/26の利益は低下する見通しです。
FY2/25の業績概要
– 純売上高:40,130百万円、前年比3.4%増
– 営業利益:5,285百万円、前年比16.7%増
– 販売と利益の両方で記録的な高水準を達成
– 他の不動産販売および分譲マンション販売で大幅な成長
FY2/26の見通し
– 純売上高:41,000百万円、前年比2.2%増
– 営業利益:4,500百万円、前年比14.9%減
– 市況の影響により利益が低下する見込み
中長期経営計画の進捗
– 純売上高と営業利益の目標を達成
– 新しい地理的エリアや業界に進出する取り組みが進行中
– 初期利益目標を21.3%上回る
WADAKOHSAN CORPORATIONの事業概要
分譲マンション販売事業
WADAKOHSAN CORPORATIONは、FY2/25において、純売上高が2.3%増の30,614百万円を達成しました。納入戸数は6.4%減少しましたが、販売と利益の両方で増加し、利益率は14.3%でした。平均販売価格が約9%増加し、需要の高まりと供給の限界に対応して価格を引き下げずに契約を獲得する進展を見せました。
戸建て住宅販売事業
戸建て住宅販売事業は、FY2/25において、純売上高が8.3%減の1,850百万円となりました。納入戸数は12.5%減少しましたが、セグメントの総利益率は15.3%に向上しました。利益を確保するために収益性の高い土地の選定に注力し、2年連続で7%台の一貫した営業利益率を達成しました。
その他の不動産販売事業
その他の不動産販売事業は、純売上高が17.6%増の4,300百万円と利益が596.3%増の910百万円を達成しました。利益は、予想を上回る価格での収益性の高い物件の販売や分譲マンション用の土地の売却により急増しました。
不動産賃貸収入事業
不動産賃貸収入事業は、FY2/25において、賃貸収入が3.0%増の3,282百万円となりました。しかし、セグメント利益は7.5%減の1,033百万円となり、修繕費の増加や販売原価の上昇が主な要因でした。住宅と店舗の稼働率は95%以上を維持しています。
財務状況と経営指標
財務状況
FY2/25の終了時点で、総資産は110,655百万円に増加し、総負債は77,726百万円でした。自己資本比率は29.8%に低下し、負債資本比率は1.74倍に増加しました。同社は、事業運営のために一定の範囲内で借入金を活用し続ける予定です。
キャッシュフロー状況
FY2/25における営業活動による純現金使用額は1,939百万円、投資活動による純現金使用額は2,094百万円でした。資金調達活動による純現金提供額は3,896百万円でした。現金および現金同等物はFY2/25の終了時点で14,832百万円に減少しました。
経営指標
FY2/25における総資産利益率(ROA)は4.3%、自己資本利益率(ROE)は9.8%、営業利益率は13.2%でした。同社は8%以上のROE目標を上回りました。自己資本比率は低下し、負債資本比率はわずかに増加しました。
展望
FY2/26の見通し
FY2/26において、WADAKOHSAN CORPORATIONは売上高の増加と利益の減少が見込まれています。売上高は41,000百万円に増加し、営業利益は4,500百万円に減少する見通しです。同社は高収益プロジェクトの減少による利益の低下を予想しています。分譲マンション販売事業の売上高は、価格上昇により持続すると予想されています。
以上がWADAKOHSAN CORPORATIONの業績と見通しに関する総合的なまとめとなります。