【2025年06月11日】ワコム<6727>レポート要約

今回は、2025年06月11日に掲載されたワコム<6727>のレポートを要約しました。

元レポートは下記の通りです。
ワコム<6727>レポートPDF
出典元:FISCO

それでは早速見ていきましょう。

DMM FX

ワコム株式に関する総合レポート

## 1. ワコムの業績と事業概要
### 1.1 2025年の業績と見通し
2025年3月期において、ワコムは売上高115,681百万円、営業利益10,210百万円という大幅な増益を達成しました。特に、テクノロジーソリューション事業の伸びとブランド製品事業の損失幅改善が好調でした。一方、2026年3月期の見通しでは、外部要因を考慮し売上高110,000百万円、営業利益11,500百万円を予測しています。

### 1.2 ワコムの事業概要
ワコムはデジタルペンとインクの事業領域でグローバルリーダーであり、プロ向け製品の支持を受けています。テクノロジーソリューション事業とブランド製品事業の2つのセグメントで事業展開し、新中期経営計画「Wacom Chapter 4」では売上高1,500億円、営業利益150億円を目指しています。

## 2. 人員ポジション閉鎖と業績見通し
### 2.1 人員ポジションの閉鎖と費用削減
ワコムは人員ポジションの閉鎖により15%~20%の人員削減を実施し、社内システムの運用費用見直しにより20億円以上の費用削減を達成しました。

### 2.2 2026年3月期の業績見通し
2026年3月期の業績予想では、売上高110,000百万円、営業利益11,500百万円を予測しています。増益効果を期待する一方、外部要因による影響を考慮した減収増益の見通しを示しています。

## 3. 新中期経営計画「Wacom Chapter 4」の展望
### 3.1 ミッションと数値目標
「Wacom Chapter 4」では、「究極の「かく」体験を追求する道具屋」をミッションに掲げており、2029年3月期には売上高1,500億円、営業利益150億円を目指しています。

### 3.2 資本政策と成長投資
ワコムはR&Dや設備投資に約940億円を投入し、総還元性向50%以上を目指す資本政策を掲げています。

## 4. 戦略評価と株主還元戦略
### 4.1 業績推移と株主還元
ワコムはエントリー領域で苦戦しつつも、成長戦略に期待が寄せられており、テクノロジーソリューション事業が業績をけん引しています。また、累進配当と自己株式取得を組み合わせた株主還元戦略を展開しています。

## 5. まとめ
ワコムは2025年3月期に大幅な増益を達成し、新中期経営計画「Wacom Chapter 4」を展開しています。今後の成長に期待が寄せられる一方、外部要因や競合環境の変化にも柔軟かつ戦略的に対応していくことが重要です。企業価値の向上と株主還元を両立させる取り組みが、ワコムの持続的な成長に向けて重要なポイントとなります。

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