【2025年05月19日】和田興産<8931>レポート要約

今回は、2025年05月19日に掲載された和田興産<8931>のレポートを要約しました。

元レポートは下記の通りです。
和田興産<8931>レポートPDF
出典元:FISCO

それでは早速見ていきましょう。

DMM FX

和田興産株式会社のビジネス展開と財務状況についての総合レポート

会社概要と業績

和田興産は神戸市を地盤とした総合不動産会社であり、不動産販売事業と賃貸その他事業を主軸として展開しています。2025年2月期の業績では、売上高で前期比3.4%増の40,130百万円、営業利益で同16.7%増の5,285百万円を記録し、3期連続で過去最高益を更新しました。しかし、2026年2月期の業績見通しでは、売上高は前期比2.2%増の41,000百万円、営業利益で同14.9%減の4,500百万円となる増収減益の見込みです。

事業概要と成長戦略

和田興産の主力事業は分譲マンション販売であり、その他にも戸建て住宅販売や不動産賃貸収入の事業も展開しています。分譲マンション販売では売上高や利益率が伸長しており、2025年2月期の業績は順調でしたが、戸建て住宅販売は売上が減少しました。また、その他不動産販売は大幅な増収増益を達成し、不動産賃貸収入も安定した成績を示しています。中長期の成長戦略では、新築分譲マンションの竣工や自由設計住宅の展開、サステナビリティ経営の推進などが重要な取り組みとして挙げられています。

財務状況と経営指標

2025年2月期末の財務状況では、資産合計が110,655百万円となり、有形固定資産の取得などによる増加が見られました。キャッシュ・フローの状況では、営業キャッシュ・フローや投資キャッシュ・フローがマイナスとなり、将来の資金需要が増加しています。経営指標では、自己資本比率が29.8%、ROEが9.8%となり、収益性が向上していますが、D/Eレシオは1.74倍となっており、財務状況の安定に向けた取り組みが求められています。

今後の見通しと株主還元策

2026年2月期の業績見通しでは、特に分譲マンション販売の価格上昇が増収要因となる見通しであり、各事業セグメントにおいて成長を見込んでいます。また、株主還元策については、配当金を維持する方針を示しており、安定的かつ継続的な配当を実施していくことを基本方針としています。

和田興産は、不動産市況の変化に柔軟に対応し、安定した業績と成長戦略を展開しています。今後もサステナビリティ経営への取り組みや財務状況の強化を図りながら、持続可能な成長を目指していくことが期待されます。

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