今回は、2025年04月17日に掲載されたクオルテック<9165>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
クオルテック<9165>レポートPDF
出典元：FISCO
それでは早速見ていきましょう。
クオルテックのビジネス戦略と業績動向
クオルテック 企業調査レポート
2025年6月期中間期は主力の信頼性評価試験が堅調。パワー半導体の試験受注が好調に推移している。2025年6月期の業績見通しも増収増益を見込んでおり、主力の信頼性評価事業と微細加工事業を中心に拡販を進める方針。
会社概要
クオルテックは自動車部品や電子部品の不良解析・信頼性試験を行う信頼性評価事業やレーザ加工・表面処理技術を中心とした微細加工事業を展開。さらに、その他事業としてバイオ事業なども手掛けており、幅広い専門家集団と技術者集団による独立系検査会社として評価されている。
事業概要
同社の事業は信頼性評価事業、微細加工事業、その他事業の3つの柱と研究開発部門で構成されており、顧客の製品に対する品質の困りごとを解決するために様々な試験や分析を行っている。
業績動向
2025年6月期中間期の業績概要やセグメント別の業績動向、財務状況などについて詳細な分析が行われており、売上高や利益面での推移が報告されている。
今後の見通し
2025年6月期の業績見通しや事業環境についての展望が述べられており、増収増益を見込む一方、パワー半導体の試験需要に対応するための取り組みや拡販体制の強化が計画されている。
成長戦略
2027年6月期までの経営目標や成長戦略が示されており、TQSの進化や新規事業への拡大など、企業の成長を目指す方針が明確に示されている。
クオルテックの事業概要
1. 信頼性評価事業
クオルテックは、電子部品などに対する環境試験や信頼性評価試験を行い、顧客の技術課題を解決するための再現実験を行っています。また、パワー半導体の信頼性評価装置の開発・販売も行っており、パワー半導体の試験需要に応える体制を整えています。
2. 微細加工事業
同社はビルドアップ基板やフレキシブルプリント基板などの試作・量産レーザ加工を行っており、幅広い製品領域に対応しています。最近では新たな表面処理技術事業にも取り組み、需要の拡大が見込まれています。
3. その他事業
クオルテックは遺伝子検査やバイオ医療関連製品の受託検査なども行っており、高品質かつ高い信頼性を目指す製品開発を支援しています。また、研究開発部門ではパワー半導体とオートモーティブをキーワードにしたテーマで研究開発を行っています。
クオルテックの業績動向
1. 2025年6月期中間期の業績概要
2025年6月期中間期の業績は増収ながら減益となりました。主力の信頼性評価事業や微細加工事業が好調であり、特にパワーサイクル試験の受注増が業績を押し上げました。
2. セグメント別の業績動向
信頼性評価事業や微細加工事業が増収傾向にあり、特にパワー半導体関連の受注が好調でした。その他事業ではバイオ事業が増収となりました。
3. 財務状況
2025年6月期中間期末の財務状況では資産合計が減少しましたが、自己資本比率は上昇し、高い財務安全性を維持しています。
4. キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは収入があり、投資活動や財務活動による支出がありましたが、潤沢なキャッシュを確保しています。
自動車メーカーの電動車投資戦略
日産自動車（7201）
・2030年までに30車種のBEVを展開し、350万台を販売予定。
・2023年2月、「Nissan Ambition 2030」で電動車投入モデル数を見直し、27車種に変更。
・今後5年間で2兆円の投資を行い、車両の電動化と技術革新を加速。
本田技研工業（7267）
・2030年までにグローバルEV「Honda 0シリーズ」を全世界で7モデル投入予定。
・2025年度中にモバイルパワーパックを4個搭載する超小型モビリティを日本へ投入予定。
・2020年から2030年までの10年間で約10兆円の資源投入を計画。
