今回は、2025年03月18日に掲載されたタムロン<7740>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
タムロン<7740>レポートPDF
出典元：FISCO
それでは早速見ていきましょう。
タムロン株式会社の業績と戦略についての総括
会社概要と業績動向
タムロンはカメラ用交換レンズメーカーとして世界最大手であり、2024年12月期の業績では売上高で前期比4.0%増の92,000百万円、営業利益で同4.2%増の20,000百万円を達成しています。写真関連事業を中心にすべての事業セグメントで増収を計画しており、営業利益率も上昇しています。財務面では自己資本比率が80%台と高水準を維持し、ROA、ROE、売上高営業利益率が4期連続上昇しており、収益性が向上しています。
今後の見通しと戦略
2025年12月期の業績見通しでは、円高を想定し売上高で前期比4.0%増の92,000百万円、営業利益で同4.2%増の20,000百万円を計画しています。中期経営計画では2026年12月期の業績目標を上方修正し、売上高950億円、営業利益205億円を目指しています。また、EBITDA率24%以上、ROE16%以上を目指す財務目標を掲げています。
株主還元策と成長戦略
株主還元策として、配当性向40%程度を目安に継続的な配当を行い、2025年12月期は145.0円の配当金を予定しています。また、自己株式取得と株式分割を実施するなど、株主価値向上に努める方針を示しています。業績の安定を維持しつつ、成長戦略として新製品投入計画や販売施策の強化、監視＆FA関連事業の拡大、モビリティ＆ヘルスケア、その他事業の成長を見据えています。
これらの要素を総合すると、タムロン株式会社は安定した業績を維持しつつ、成長に向けた戦略を着実に展開していることが確認できます。今後も市場動向や為替の変動に柔軟に対応しながら、持続可能な成長を目指していくでしょう。
