今回は、2025年02月27日に掲載された室町ケミカル<4885>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
室町ケミカル<4885>レポートPDF
出典元：FISCO
それでは早速見ていきましょう。
室町ケミカルの未来を探る：企業調査と業績分析
室町ケミカルのビジョンと業績概要
室町ケミカルは、福岡県に本社を構える医薬品メーカーであり、医薬品事業、健康食品事業、化学品事業の3つの事業を展開しています。創業100年以上の歴史を誇り、社会課題解決に貢献し成長を目指しています。2025年5月期の業績概要によると、売上高、営業利益ともに過去最高を更新し、安定した成長を遂げています。特に化学品事業では、売上高が8.0%増加し、営業損失も若干縮小するなど、着実な成果を上げています。
業績動向と見通し
2025年5月期の業績見通しでは、医薬品事業、健康食品事業、化学品事業がそれぞれの計画を達成する見通しとなっています。医薬品事業では、輸入原薬の売上減少が課題となっていますが、新製品開発や拡販によるシェア拡大を目指しています。健康食品事業では、大型OEM案件や原価率改善により売上高が増加し、営業利益も黒字転換を達成しています。化学品事業では、イオン交換樹脂・分離膜の販売が増加し、売上総利益が増加していることが報告されています。
中期経営計画と長期ビジョン
室町ケミカルは、2025年5月期までの中期経営計画で売上高70億円以上、営業利益6億円以上を目指しています。各事業部門の成長戦略が着実に進んでおり、収益成長が期待されています。また、2032年5月期には売上高100億円・営業利益率10%以上を目指す長期ビジョンを掲げ、持続可能な成長を目指しています。
株主還元方針と成長戦略
株主還元方針では、配当性向20%以上を目標に、2025年5月期は25.0円の配当を予定しています。成長戦略では、医薬品事業では新製品開発や輸入原薬の拡販、健康食品事業では通販業者向け製品の拡販、化学品事業では海外メーカーとの共同開発品の拡販に取り組んでいます。これらの取り組みにより、室町ケミカルは引き続き安定した成長を続ける見込みです。
室町ケミカルは、社会貢献と持続可能な成長を両立させる企業として、今後も注目されるでしょう。そのビジョンと実績から明るい未来が期待される企業であることが分かりました。
