今回は、2024年12月20日に掲載されたナック<9788>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
ナック<9788>レポートPDF
出典元:FISCO
それでは早速見ていきましょう。
ナック株式会社のビジネス展開と成長戦略
企業概要
ナック株式会社は、多角化経営によって成長を遂げている企業であり、主力事業であるレンタル事業や宅配水事業を柱に、建築コンサルティングや美容・健康事業など幅広い分野で事業展開している。
業績動向
2025年3月期中間期の業績では、売上高は前年同期比7.8%増、営業利益は25.3%増となりました。一方で、中間純利益は61.6%減となる結果となりました。セグメント別では、クリクラ事業やレンタル事業が堅調に推移し、新たな連結対象企業の業績がプラス要因となりました。
今後の見通し
2025年3月期の業績見通しでは、売上高が20.3%増となる見通しであり、住宅関連事業の拡大や新規受注増などが業績に寄与する見込みです。特に、住宅事業や美容・健康事業では連結対象企業のシナジー効果が期待され、業績の押し上げが見込まれています。
各事業セグメントの展望
1. クリクラ事業
クリクラ事業では、売上高が前年比5.6%増の16,100百万円となり、営業利益も増加しています。需要拡大に合わせて新規顧客獲得に注力しています。
2. レンタル事業
レンタル事業では、売上高が増加し、特にダスキン事業やウィズ事業が貢献しています。出店拡大や新販売管理システムの導入など、事業拡大に取り組んでいます。
3. 建築コンサルティング事業
建築コンサルティング事業では、受注率向上に向けた営業活動を展開し、売上高の増加を目指しています。地場工務店のサポートに力を入れています。
4. 住宅事業
住宅事業では、売上高の増加が見込まれていますが、営業利益面に課題が残っています。不動産ソリューションの強化や商品ラインナップの充実に取り組んでいます。
5. 美容・健康事業
美容・健康事業では、売上高の増加が期待されており、新商品開発や販路拡大を通じて成長を目指しています。
中期経営計画とSDGsへの取り組み
1. 中期経営計画の進捗状況
ナック株式会社は2021年3月期から2025年3月期を最終年度とする5ヶ年の中期経営計画を推進しています。売上高75,000百万円、営業利益5,000百万円を目標に、成長戦略を展開しています。
2. SDGsへの取り組み
ナック株式会社は環境保全に力を入れており、クリクラ事業ではサステナブルなボトルを採用するなど、環境への配慮を推進しています。循環型社会や脱炭素社会の実現に向けた取り組みを進めています。
ナック株式会社は、多角化経営と成長戦略、中期経営計画とSDGsへの取り組みを通じて、持続的な成長を目指しています。今後も業績の拡大が期待される企業として注目されています。