今回は、2024年12月16日に掲載されたNCD<4783>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
NCD<4783>レポートPDF
出典元:FISCO
それでは早速見ていきましょう。
企業調査レポート: NCD (4783 東証スタンダード市場) ~ 成長と安定の象徴
要約
NCDはIT関連事業とパーキングシステム事業を展開し、2025年3月期の業績予想を上方修正。中期経営計画の目標値も再上方修正されており、安定した収益構造と成長を示している。
会社概要
NCDは独立系システム・インテグレータのパイオニアであり、トータル・ソリューション・プロバイダーとして成長戦略を推進。本社を東京都品川区に構え、グループ企業で事業を展開している。
事業概要
NCDはIT関連のシステム開発事業とサポート&サービス事業、パーキングシステム事業を展開。システム開発事業では基幹業務系システムの開発・保守受託が主力であり、高品質なサービス提供を行っている。
株式レポート:NCD株式会社 ~ 多角的な事業展開と成長戦略
事業概要
- パッケージ・ソリューションを提供し、中堅企業向けに短期間かつ低コストでシステムを導入
- OracleやOBCのシステム構築を強みとしている
- クラウド分野ではAWSやSalesforceの活用ソリューションを提供
- グローバル展開支援やERPパッケージ導入支援も行っている
サポート & サービス事業
- アプリケーション保守・運用やインフラ保守・運用をアウトソーシング
- 24時間・365日対応のリモート監視やサービスデスク対応を提供
- AWSやMicrosoft Azureなどのクラウドサービス導入支援も行っている
パーキングシステム事業
- 電磁ロック式の駐輪機器販売と駐輪場管理運営を主力としている
- 放置自転車問題解決を目指し、駐輪場の無人管理を実現
- コイン駐輪場のパイオニアとして事業を拡大
セグメント別推移 ~ 成果の裏にある努力と戦略
IT関連事業
- システム開発事業とサポート&サービス事業が大幅増収増益
- プロジェクト管理・品質管理の徹底やニアショア活用などにより安定した収益構造
パーキングシステム事業
- 売上高やセグメント利益が大幅増加
- 価格改定やBPRの成果により収益性が向上
財務の状況 ~ 健全な成長を支える基盤
- 自己資本比率が上昇し、財務の健全性が維持されている
- 資産合計や純資産合計が増加し、有利子負債が減少
ンダード市場株式レポート ~ 着実な成長と将来への展望
業績動向
2025年3月期通期は上方修正して大幅増収増益・連続過去最高予想となっており、各セグメントが好調に推移している。
- 売上高:30,000百万円(前期比17.7%増)
- 営業利益:2,700百万円(前期比27.6%増)
- 経常利益:2,700百万円(前期比26.2%増)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,800百万円(前期比29.7%増)
今後の見通し
2025年3月期通期連結業績予想が上方修正され、着実な業績向上が期待されている。中期経営計画「Vision2026」の目標数値も再上方修正され、収益性向上施策の成果が表れている。
成長戦略
同社は「人の鼓動、もっと社会へ。」をパーパスに掲げ、DX推進や新規事業創出などを通じて持続的成長を目指している。
株主還元策
2025年3月期の配当予想も上方修正され、株主還元を強化している。株主優待制度も実施し、業績拡大に伴う株主還元が期待されている。
サステナビリティ経営
同社はサステナビリティ経営を推進し、カーボンニュートラル実現への貢献や健康経営、D&Iの推進などに取り組んでいる。
アナリストの視点
着実に推進してきた収益性向上施策の成果が現れ、業績は好調に推移している。今後も利益率向上に向けた変革を加速させ、2032年の目標値を超過達成する可能性がある。