今回は、2024年12月06日に掲載されたワコム<6727>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
ワコム<6727>レポートPDF
出典元:FISCO
それでは早速見ていきましょう。
ワコム株式会社の企業調査レポート
要約
2025年3月期上期は増収・営業増益。ワコムはデジタルペンとインクの事業領域で、技術に基づいた顧客価値の創造を目指すグローバルリーダー。ブランド製品事業とテクノロジーソリューション事業の2つのセグメントで事業を展開しており、2025年3月期の業績見通しも順調なものとなっている。
事業概要
ワコムはデジタルペンとインクの事業領域で顧客価値の創造を目指すグローバルリーダーであり、世界150以上の国と地域で製品を販売している。主要製品は「ディスプレイ製品」「ペンタブレット製品」などで、ビジネスソリューションも提供している。
各事業及び主要製品の特徴
– ブランド製品事業:クリエイティブソリューションとビジネスソリューションの2つに分かれ、ディスプレイ製品やペンタブレット製品を展開。市場環境の変化に対応し、商品ポートフォリオの再構築や新しい付加価値の提供に取り組んでいる。
– テクノロジーソリューション事業:AESテクノロジーソリューションとEMRテクノロジーソリューションの2つに分類され、デジタルペン技術をスマートフォンやタブレット・ノートPCメーカーに供給している。
決算概要
2025年3月期上期は円安効果やOEM需要増により増収・営業増益。売上高が前年同期比3.1%増の57,315百万円、営業利益が同122.9%増の5,475百万円となっており、業績は順調に推移している。
ワコム株式会社レポート
業績概要
ワコムは2025年3月期上期において、「テクノロジーソリューション事業」の伸びが増収に寄与する一方、「ブランド製品事業」では中低価格帯モデルで苦戦が続く状況が報告されました。特に売上高全体を39億円押し上げた「テクノロジーソリューション事業」が注目されました。
決算概要
2025年3月期上期の売上高は57,315百万円で、売上比3.1%増。営業利益は5,475百万円で、前年同期比122.9%増となりました。特に「ブランド製品事業」では損失幅の縮小が見られました。
販管費の内訳
販管費の内訳では、人件費や広告宣伝費に若干の変動が見られました。研究開発費は4.1%増加し、広告宣伝・販促費は31.7%減少しました。
2025年3月期上期業績の概要
ブランド製品事業とテクノロジーソリューション事業の売上高比較により、それぞれの業績が詳細に示されました。特にテクノロジーソリューション事業は増収増益を達成しました。
業績見通し
2025年3月期の業績予想では、売上高を1.0%増の120,000百万円とする一方、ブランド製品事業の構造改革や費用削減などにより、増収増益を確保する見通しとなっています。
中期経営方針「Wacom Chapter 3」アップデート
ワコムは中期経営方針「Wacom Chapter 3」を改編し、「Wacom Chapter 4」に向けた事業構造改革を推進しています。特にブランド製品事業の構造改革や新ポートフォリオの立ち上げに取り組んでいます。
ワコム株式レポート
次期中期経営方針(Wacom Chapter 4)の方向性
– デジタルコンテンツ制作や教育DX Edtech、ワークフローDXなどの市場ドメインに進化する方針。
– 新しい技術価値を具現化し、ターゲットユースケースを拡大。
事業規模と収益性
– 売上高1,500億円規模を目指し、営業利益率は10%レベルを想定。
Wacom Chapter 4最終発行までのマイルストーン
– 投資計画や技術開発の強化に注力。
これまでの業績推移
– テクノロジーソリューション事業が伸びをけん引。
– コロナ禍による需要変化に対応し、売上高の増減を経験。
社会への取り組み
– ESGに重点を置いた活動や持続可能な社会の実現に向けた取り組み。
株主還元
– 配当性向の確保と自己株式取得を通じた株主還元方針。
– 2025年3月期は1株当たり20円の配当を予定。
以上がワコム株式に関するレポートの要点です。詳細は公式サイト等で確認してください。