今回は、2024年12月04日に掲載されたネットイヤーグループ<3622>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
ネットイヤーグループ<3622>レポートPDF
出典元:FISCO
それでは早速見ていきましょう。
ネットイヤーグループのビジネスモデルと成長戦略
ビジネスモデルの特徴
ネットイヤーグループは、顧客体験(CX)向上を重視し、デジタルマーケティング支援を提供する企業である。SIPS事業を通じて、カスタムプロジェクトを展開し、クライアントごとに最適なソリューションを提供している。プロジェクト期間は3ヶ月から1年に及び、外部パートナーとの連携を活用して高度なシステム開発を実現している。
成長戦略の展開
ネットイヤーグループはNTTデータグループとの協業を通じて、業績の改善や新規事業展開を推進している。主要顧客としてスターバックスやモスフードサービスなどの大手企業とのプロジェクトに取り組み、クライアントの要求に柔軟かつ高度な対応を行っている。最近ではデジタルマーケティング技術の進化に対応し、顧客企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援している。
UX改善プロジェクトと顧客企業の取り組み例
主要プロジェクトの特徴
ネットイヤーグループは、スターバックス、モスバーガー、羽田空港ビルディングなどとのプロジェクトを通じて、ESG経営支援や利用体験向上などの取り組みを行っている。特に、スターバックスやモスフードサービスでは、ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上を図り、顧客満足度の向上に貢献している。
業績動向と財務状況
2025年3月期の業績概要
2025年3月期の業績は売上減や営業損失増などの課題を抱えており、受注残高の低下などが影響を与えている。しかし、売上総利益率の改善や新規大型案件の獲得により、増収増益を見込んでいる。
財務状況と経営指標
ネットイヤーグループは無借金経営で自己資本比率が高水準を維持し、財務内容は健全な状態にある。今後は成長投資やM&Aを含む戦略的投資に注力し、持続的な収益成長を目指す計画である。
今後の見通しと新社長の戦略
2025年3月期の業績見通し
新社長の下、新たな戦略が展開され、新規大型案件の寄与により増収増益を見込んでいる。ネットイヤーグループは、市場環境の変化に柔軟に対応し、成長を継続するための施策を積極的に推進している。
新社長のキャリアと経営方針
廣中龍蔵氏の復帰により、ネットイヤーグループは新たな風を吹かせ、成長戦略の展開に期待が寄せられている。新社長は、顧客企業とのパートナーシップを強化し、イノベーションを促進する方針を打ち出している。
ネットイヤーグループの成長戦略と今後の見通し
社風の変化と成長戦略
ネットイヤーグループは、社風が保守的からアグレッシブに変化し、社長自らが率先して行動を起こしている。NTTデータグループとの協業体制を強化し、先端技術を積極的に取り入れて差別化を図り、主要業務システムに焦点を当て、売上を継続的に伸ばす方針である。
中長期的な成長目標
ネットイヤーグループは、年間売上高が5億円前後の顧客先を10社程度創出し、営業利益率で10%以上を目指す中長期的な成長目標を掲げている。重点顧客の育成とNTTデータとの協業強化により、持続的な成長を目指す方針である。
重点顧客の育成とNTTデータとの協業強化による成長戦略
多面的なサービス提供による重点顧客の拡充
ネットイヤーグループは、顧客企業に対する多面的なサービス提供による関係深化を目指し、重点顧客数の増加による収益効率の向上を図っている。これにより、持続的な収益成長を実現する戦略を展開している。
NTTデータとの協業強化による安定的な顧客創出
NTTデータとの協業で営業戦略を共有し、重点顧客の創出を図ることで、安定的な成長を目指している。2025年3月期には、4社での協業体制を強化し、新たなビジネスチャンスを追求していく予定である。
規模的成長に向けた注力サービス
新サービスの開発と提供
ネットイヤーグループは、ヘッドレスCMSやCROサービスの提供を開始し、新たな収益源を開拓する取り組みを