今回は、2024年12月12日に掲載された日本アジア投資<8518>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
日本アジア投資<8518>レポートPDF
出典元:FISCO
それでは早速見ていきましょう。
日本アジア投資(8518)企業調査レポート
要約
2025年3月期上期は増収、損失幅が縮小。通期では利益転換を見込む。
会社概要
日本アジア投資は日本とアジアにまたがる独立系の総合投資会社。PE投資や再生可能エネルギー等のプロジェクト投資を手掛け、成長力のある中小企業への投資を通じて産業活性化や経済連携に貢献。
2025年3月期上期の業績
営業収益が12.9%増の1,432百万円、営業利益が68百万円となり損失幅が縮小。プロジェクト売却益等が増収に寄与。
2025年3月期の業績予想
業績予想は公表されていないが、営業収益1,600百万円~2,650百万円、営業利益150万円~850百万円を見込む。
新中期経営計画の方向性
中期経営計画ではAUMの増加と安定収益を目指し、2027年3月期に営業収益2,800百万円を目標に掲げる。
決算概要
2025年3月期上期は損失幅が縮小。株式及びプロジェクトの売却は下期に集中する見込み。
主な活動実績
投資実績の拡大やソーシャルプロジェクトボンドの活用、戦略的業務提携の締結など、活動面で成果を上げている。
業績推移
営業収益と営業損益の推移から、2025年3月期に利益転換を実現する想定。
株主還元
株主への還元についての情報は記載されていない。
日本アジア投資株式会社の業績レポート
決算概要
– 2025年3月期中間期末の財政状況が前期末比で増加しており、特に現金及び預金が29.9%増加している。
– 自己資本比率が16.0%上昇し、有利子負債は11.5%減少している。
投資開発事業
– 営業収益が前年同期比増加し、植物工場も損失改善が進んでいる。
– 物流施設の売却益により増収増益が実現している。
投資運用事業
– 営業収益は減少したが、評価損及び引当金の縮小により増益を確保している。
– 上場株式の売却が減少したことが減収の要因となっている。
ファンド・プラットフォーム事業
– ファンドの事務受託サービスであるこの事業は安定的な営業収益を示している。
2025年3月期上期の総括
– 新中期経営計画に基づき、業績は静かな立ち上がりとなっているが、障がい者グループホーム等のプロジェクトの売却により業績は改善する見込み。
ソーシャルプロジェクトボンドの活用
– 障がい者グループホームの譲渡による新たな取り組みが評価されている。
戦略的業務提携の締結
– ジーエヌアイグループとグロースパートナーズとの業務提携により、新たなファンド組成に向けた取り組みが始まっている。
新中期経営計画の方向性
– ファンドビジネスの強化を目指し、AUM拡大と安定収益の積み上げを計画している。
– 投資開発事業、投資運用事業、ファンド・プラットフォーム事業の3つの事業領域を再定義し、事業を拡大する方針。
数値計画
– 最終年度までに営業収益2,800百万円、営業総利益2,200百万円を目指しており、AUMも順調に増加している。
日本アジア投資株式会社のレポートまとめ
1. 新中期経営計画の方向性
日本アジア投資は、外部資金を活用してファンドビジネスの強化を目指す方針を評価。ファンドビジネスの成否は知的資本型のビジネスであり、今後の収益構造の変化が投資判断に影響すると見ている。
2. 会社概要
日本とアジアにまたがる独立系の総合投資会社であり、PE投資やプロジェクト投資を手掛ける。事業セグメントは「投資開発事業」「投資運用事業」「ファンド・プラットフォーム事業」の3つに区分される。
3. 沿革
1981年に設立され、ASEANから日本・台湾・韓国への投資対象地域を拡大。2012年に再生可能エネルギープロジェクトへの投資を開始し、中国での投資も本格化。
4. 企業特徴
強みはアジアでの歴史、業